ひげとらの英語

英語学習のポイントなどをお伝えするブログです。

パラグラフ・リーディング(8)

・前回は「パラグラフの基本構造」から外れるパターンで,「筆者の主張・意見」をとらえるための方法について説明しました。

・今回は,それの補足として「筆者の主張・意見」が述べられる文で用いられやすい表現について紹介していきたいと思います。

・注意点としては,あくまでも「用いられやすい」というだけで,これらの表現があるからといって必ずしも「筆者の主張・意見」が述べられている,というわけではありません。また,「筆者の主張・意見」が述べられている箇所に,必ずこうした表現がある,というわけでもありません。
☞これらの表現が出てきたときに,「あ,『筆者の主張・意見』が述べられているかも…」と思えるようにすれば大丈夫です。

・一番最後にも記しましたが,絶対的なルールではないので,「こういうの出てきたら気をつけようね」という程度の認識でよいと思います。

8.「筆者の主張・意見」が述べられている箇所に登場しやすい表現

①現在形・現在完了形で書かれている
☞通常,「過去形」で書かれている場合は「歴史的事実」と考えます(もちろん,ケースバイケースなのですが…)。

②法助動詞(can, may, shouldなど)
☞助動詞のうち,be動詞や「一般動詞の疑問文・否定文を作る際のdo, does, did」,「完了形のhave, has, had」ではない,can, will, may, shouldなどの助動詞を「法助動詞」といいます。

③相対的表現・主観的表現・主観的評価を表す語句
☞goodやbadのように,人によって,あるいは時代や文化によって判断がことなるような語句のことです。

④Iが主語の,“I think [hope, wish, want] …”といった表現
☞これの注意点は,thinkなどの動詞の後ろにくるthat節の中が,過去形の場合でも,“I think (that) S + V...”を1つのカタマリととらえ,全体として「筆者の主張・意見」になっていると考えます。

⑤seemやappearなどの推量を表す動詞

⑥比喩表現

・これらのものは「こうした表現が出やすい」というものなので,ざっくりと認識しておいていただく程度でよいと思います。